【和訳②】少し立ち入った話。BTS Speaks Out In Seoul: The K-Pop Megastars Get Candid About Representing a New Generation
こちらは、2018年に発売されたBillboard Magazineにて掲載されたBTSのインタビューの和訳になります。
②では、なんといいますか、海外の記者さんだからこそきけるような、少し立ち入ったやり取りがあります。私は読んでいて少しびっくりしました(笑)普通のインタビューではない感じ。
和訳①はこちら→
【和訳①】BTSがソウルで語る:K-Popメガスターが新世代の代表について率直に-推しごと議事録
意訳等別途ますので、すべてがこの和訳された通りの意味だと捉えずに、理解する上での参考にしていただければと思います。また、誤字脱字、誤訳等ありましたら申し訳ありません。ご理解ください。
それでは、以下、続きになります。
撮影が終わり、BigHitの事務所の制作スタジオの中にある小さなリビングのような空間で長椅子に座っていると、メンバーは楽な適当好ながらもスタイルの良いジャケットやニットに着替えていた。つい最近彼らが出演していたJames CordenのThe Late Late ShowやJimmy Kimmel Live !、交際に関する質問をRMがとても見事にかわしたEllen DeGeneres Showなどの米国での広告活動の時とは違い、ホームであるこの地に立ち、韓国語で言葉を交わす彼らは、いくらか落ち着いているように見えた。今日、彼らの発言は、より深く、より雄弁になっている。RMはいつものように多くのことについて話し、時には静かなメンバーに質問を投げかける。しかし、意外なことに、SUGAは気さくで思慮深く、社会を意識したラップバトルに向けての準備をしているようにも見えた。
狂信的なK-popファンダムは、今では大衆文化の決まり文句のようになっている。アメリカのスターを応援する人たちが、チャートの順位を上げたり、ライバルのファンダムと対立したりする世界_ビートルズのファンも基本的にはインターネットを介してその数を増やしている_のなかでも、K-popのファンたちは非常に献身的で影響力を持っていることで有名だ。BTSARMY(青春代表MC「若者を代表する魅力的なMC」の略)はまさにその現象の原動力であり、彼らの歌詞や韓国メディアへの出演を翻訳し、アクセス、閲覧数、いいねや続きを集めて、TwitterやYouTubeでBTSをトレンド化させ、オンライン投票や授賞式を圧倒している。BigHitによると、ARMYの怒りを買うことのないように、ファンカフェで彼らに関するニュースや最新情報を発信するようにしているという。
世界中にファンがいるからこそ、聞いたこともないようなグループが全米チャートの上位に食い込み、深夜枠で演奏された、ビルボード・ミュージック・アワードに出演し、2017年にはファン投票でトップ・ソーシャル・アーティスト・トロフィーを獲得し、アメリカン・ミュージック・アワードに出演しているのだ。「AMAsは、私たちがファンから得た最大の贈り物でした」とSUGAは言う。純粋にソーシャルメディアの面では、BTSはソーシャル50チャートで58週で1位になっている。歴代の記録でみると、これはジャスティン・ビーバーに次ぐ2位で、3位のテイラー・スウィフトとは2倍以上の差がある週数を記録している。
ARMYは、単にBTSのメンバーに心酔しているのではなく、彼らに共鳴しているのだ。2013年に「2 Kool 4 Skool」でデビューしたとき、メンバーは韓国の学生なら誰でも知っているプレッシャーについて話していた。しっかり勉強し、大学に入り、安定した職に就かなければならないというプレッシャーである。彼らのファースト・シングル「No More Dream」と「NO」は、ゾンビのように目的意識を持たずに授業を受けている仲間たちを非難した。一体何のために教育を受けているのか?「No.1公務員になるため」に?彼らは問いかける。この曲は、HOTやSeo Taiji &BoysのようなK-POP歌手の後続となり、競争が激化する経済の中でその負債を背負った世代のためにアップデートされた。
「過去の自分の話をしていました」とRMは、過去の自分は歌詞のような操り人形の一人だったと告白する。「やりたいことは何もなくて、ただただお金をたくさん稼ぎたいと思ったたたていました。昔の自分と同じような友人に宛てた手紙のように考えて曲を作りました。」
「大学はある種の治療薬のようにいわれています」とSUGAは言う。「大学に行けば未来は約束されたものだというし。痩せるとか、背が高くなるとかまでも…(そんなことないのに)」
RM「大学行ったからって彼女できるわけじゃないし。」
JIN「ハンサムになるわけでもないし。」
SUGA「でもこれは現実じゃない、あれは全部嘘だったと後で気づかされる。そしてその時点でもう、責任を取れる人なんて誰もいないんです。」
「この話を僕たちがしないで、誰がするんですか?」SUGAは続ける。「僕たちの両親が?大人が?だから僕たちがそんなことしなくていい?こういう話をグループでよくするんです。僕たちの世代が直面している困難を誰が一番よく知っていて、話せるのか?それが僕らなんだ。」
しかし、有名になるにつれ、アーティストたちもまた、間違ったことや「政治的」なことを言うことを警戒するようになってきた。その中でも率直に発言してくれるのがSUGAだ。昨年冬、ソウルで行われた朴許恵(パク・クネ)大統領の辞任を求める大規模なキャンドルデモのことを尋ねると、彼はすんなりとこの話題について後述した。「善悪、真実と偽りを超えて、市民が一丸となって声を上げることは、僕は積極的に支持します。」
一方、RMは潜在的な感性により注意を払っている。昨年12月にうつ病を患い自殺したK-POPグループSHINeeのジョンヒョン氏が最近亡くなったことについて、こう語った。「その日の朝、お悔やみを伝えに行かせていただきました。その日の夜は全く眠れなかった。彼とはイベントでよく会っていたので、とてもショックでした。彼はとても活躍していました。」「みんなショックだったし、個人的に本当に痛切に感じられるものがありました。」とSUGAが言うと、RMは話を終わらせるように動く。「僕たちにこうしたのはそれくらいです」と。しかし、SUGAは続けます「世界中の誰もが孤独で寂しい思いをしていることを知っているからこそ、助けを求めたり、辛い時には辛いと言ったり、寂しい時には寂しいと言ったりできる環境を作れたらいいなと。本気で思っています。」
そして私は、RMが2013年3月に書いたツイートを持ち出してみた。MacklemoreとRyan Lewis 'のの曲で、同性婚応援歌でもある「Same Love」について、歌詞の意味を理解したとき、この曲を2倍好きになったというツイートだ。このことについてBTSのファンは、K-POPでは珍しく、BTSがゲイの権利をごく自然に支持しているのだと受け止めている。
今日、彼はこの話題に少し慎重になりながら話し始めた。「適切な言葉を見つけるのは難しいです。言葉を逆さにすると、 'same love'(同じ愛)は 'love is the same'(愛は同じだ)になる。ただ本当にこの曲が好きだったんです。言いたいのはそれくらい。」
そして、SUGAの立場ははっきりとしている。「なにも間違ってなんかいません。誰もが平等です。」
⇒③へ続く
関連するツイートや動画
랩몬스터입니다. 동성애에 관한 노래. 가사를 모르고 그냥 들어도 좋지만 가사를 보고 들으면 두배는 더 좋은 노래. Macklemore & Ryan Lewis - Same Love 추천합니다. http://t.co/4ATzZZrRcC
— 방탄소년단 (@BTS_twt) March 6, 2013